
5−15環境新聞づくり
(小学校5年国語を中心に)
山上隆博(千葉市立横戸小学校)
1 背景・ねらい
本校は、千葉市の北西部の外れに位置し市内の学校の中では、運動場に隣接する学校林を持ち、自然がまだ多少なりとも残されている恵まれた環境にあります。しかしながら、団地っ子が全校児童の8割以上を占める現状では、学年が進むにつれ、自然とふれあい季節ごとの変化をいち早く発見をして楽しんだり、木登りをして遊んだりといった、学校林でのふれあいが少なくなってしまうといった実態がありました。
そこで、学校林の中に育つ野草のすばらしさに目を向けさせるために、写真に撮って子どもたちに紹介したり、珍しい花や木の名前を教えたり、観察カードに記入させたりなどして機会をとらえて学校林に目が向くように心がけてきました。また、国語科や社会科の林業の学習の発展として、親や兄弟に学校林のすばらしさを紹介する「環境新聞作り」の活動は、情報の送り手としての立場に立たせ、大いに子どもたちの意欲をかき立たせていけるであろうと考え、本題材を設定しました。
2 指導計画(11時間扱い)
(1)学校林のよさを知らせる新聞づくりのために、「森林と健康」の説明文を読み、筆者の主張している学説を引用したり、学校林で見つけた観察カードの内容を記事にしたりして、楽しい紙面づくりを考えさせる。
(6時間)
(2)学校林に出かけ記事にしたい材料を見つけ、多面的に取材・選科し構成メモに書く。その際、貴重な野草や昆虫の観察カード、ネーチャーゲーム等の多様な体験活動を入れ、より楽しい記事になるように工夫する。
(3時間)本時(9/11)
(3)「わくわく体験の学校林」といった各自の思いを伝えるタイトルの個人新聞を書き上げ、お互いの新聞を読み合う。(2時間)
3 学習活動と子どもとの関わり
○ 目標
・ 学校林の取材メモから、読み手に伝えたいことが分かる記事を書くことができるようにする。
・ 友達の文章のすぐれているところを見つけ、自分の文章と比べることができるようにする。

前ページ 目次へ 次ページ
|

|